ゼロワンは19日、海外向け戦略ゼロワンインターナショナル構想を発表した。フェイスブックやホームページなど、インターネットで海外からの練習生を募集する。03年にゼロワンに参戦したCMパンクは、その後ブレークしてWWEヘビー級王者に上り詰めた。それに次ぐ人材の確保が目的だ。

 三上靖史プロデューサー(41)は「木ではなく森を見るプロレスラーづくりをしたい。日本以外の世界の人口は69億人。広く人材を求めて育てて鍛え、世界へ送り出す。新しい時代の新しいヒーローを作りたい」と話した。

 現在、東京・芝の寮にいる外国人の練習生は5人。今まで通算で約100人の外国人がゼロワン道場で学んだ。崔領二(31)は「日本はプロレス、格闘技の裾野が世界の中で最も広がっている。自費で日本に来てくれれば、道場で鍛え上げる。海外向けのプロレス版松下政経塾」と話した。

 ゼロワンは25日に東京・靖国神社で「奉納プロレス」を行う。三上プロデューサーは、ともにデビュー戦となるマスクマン同士、ヒョウガ×ジュラシック・バファローというカードを組んだ。「子どもたちに人気のヒーローを生み出したい。それがファンの増加へとつながる」。横山佳和と組んで、本田多聞、菊地毅組と対戦する崔は、本田と初対決。「レスリングで3回も五輪に出た一流のアスリート。楽しみですね」と笑顔を見せた。