<ノア:ザ・ナビグ・イン・マーチ>◇31日◇埼玉・春日部コンベンションホール◇6試合◇500人

 秋山準(42)が、元同僚の井上雅央(41=フリー)の3冠ヘビー級挑戦の野望を大歓迎した。全日本の至宝・3冠ヘビー級のベルトを腰に巻き、外敵王者としてV3を果たした秋山は、井上がひそかに3冠挑戦を狙っていることに「望むところ」と返答した。この日は青木篤志(34)と組み、丸藤正道(32)モハメドヨネ(36)組と対戦。青木が23分37秒、ヨネに片エビ固めで敗れたが、秋山は丸藤の古傷の右腕を執念深く攻めて強さを見せつけた。

 今年からノアを離れてフリーとなった井上は、14日の全日本のディファ有明大会でKENSO(37=全日本)と一騎打ち。「勝ったら、入れ替わりでチャンピオン・カーニバル(CC=21日開幕)に出場させろ」とごり押し要求。さらに、CCに優勝しての3冠挑戦を「志はある」と夢見ている。

 V3の防衛を果たした3月18日、全日本横浜大会のリング上で、全日本の選手たちが次々に挑戦表明してくる中で「お前だけは駄目だ」とKENSOにNGを出した秋山。「そうなったら、こっちの思うつぼ」と、井上の3冠ヘビー挑戦に、まさかのOKを出した。