<WBCバンタム級シルバー王座決定戦>◇26日(日本時間27日)◇メキシコ市

 WBCとWBA世界バンタム級6位の亀田和毅(20=亀田)が、WBC世界同級シルバー王座を獲得した。ハイロ・エルナンデス(22=メキシコ)と対戦。左ボディーブローと右フックのコンビネーションを効果的に決めて優勢に戦うと、戦意を喪失したエルナンデスが11回の試合開始に応じず、亀田が10回終了TKO勝ちを収めた。

 当初は、WBC世界スーパーフライ級15位ハビエル・チャコン(アルゼンチン)との対戦が予定されていたが、試合直前になって変更に。アウェーでの一戦で勝利した亀田は「シルバータイトルを獲得できたことはうれしいけど、世界を目指すにはまだまだ課題が残る試合だった。決められるところで決めておかないと、世界レベルでは何があるか分からない。あと1発なんやけど。このタイトルを防衛しながら課題をクリアして、世界を目指していきたい」とコメントした。

 亀田はシルバー王座獲得により、山中慎介(帝拳)の持つWBC世界バンタム級王座への有力挑戦者候補に浮上。亀田のプロ通算成績は23勝(15KO)無敗、エルナンデスは通算16勝(6KO)3敗となった。