全国ワル集結のアウトサイダーが「成功」
全国の不良たちを集めた新総合格闘技大会「THE OUTSIDER」の旗揚げ戦が30日、ディファ有明(東京)で開催された。入り口には金属探知機、場内には私服警官が配備されるなど緊張感の中で幕を開けたが、大きな混乱もなく無事に「成功」した。主催した前田日明(49=RINGS)は「次回は7月19日にまたここで行う」と明言。さまざまなトラブルが懸念された中、アマ新団体が船出した。
幕開けには一瞬、緊張が走った。「ハマの狂犬」黒石高大(21)-「山口の暴走戦士」秋山翼(24)の第1試合。総合格闘技歴2年の秋山がチョーク式裸絞めで黒石を失神させると、黒石の応援団とみられる数人がリングに乱入。リング下にいた総合格闘家の村上和成が「やめろ!」と制止に入って事なきを得たが、全国のワルたちが集結した会場が、騒然となった。
だがトラブルと呼べる混乱はこの一幕だけ。最後の試合では暴走族「夜桜会」の3代目総長・加藤友弥(23)が、「生きる都市伝説」と恐れられる与国秀行(31)と対戦。一進一退の攻防の末に加藤がタップを奪って一本勝ちし、MVPに選ばれた。加藤がプロ並みのマイクパフォーマンスを披露すると、ボルテージは最高潮に達した。
なんと旗揚げ戦にして、観客1521人が入り、満員札止め。前田は「不良と呼ばれる連中がこんなに可能性を持っていると、分かってもらえたと思う」と満足げに笑った。
「選手の募集や運営面で課題もあったのでイベントは70点の出来」と前田は総括したが、一触即発の危険と隣り合わせの状況で、準備は入念だった。「応援団の配置には気を使ったし、混乱を避けるために立ち見席もなくした」。試合もレフェリーとドクター、そして前田と3つの立場から推移を見守り、ダウンや一本は早めに判断した。最悪の事態を想定して、場内には私服警官4人を配備。入り口には数台の金属探知機が置かれ、観客も厳しくチェックされたために「(混乱は)想定以下だったね」と振り返った。
前田は「7月19日にここで行う」と次大会の開催を決定。新機軸に手応えを得て「年内にもう3大会開きたい」と明言した。
[2008年3月31日8時41分 紙面から]
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