精密検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会を解雇された元幕内露鵬と元十両白露山が、プロレス団体のXWFからきている参戦オファーに、現段階で難色を示していることが分かった。2人の代理人を務める塩谷安男弁護士は19日「2人の意思を確認したが、今のところ考えていない。提訴の可能性もあるからです」と、理由を説明した。

 大麻問題に関しては徹底抗戦を続ける構え。現在、同弁護士は、協会あてに出した質問状の回答を待っている段階。内容次第で、早ければ来週中にも提訴する可能性があるという。また、質問状に引用した論文の編者である北陸大学薬学部の渡辺和人教授が「基準値の元露鵬が5倍、元白露山が10倍という数値が出て副流煙(他人が吸った煙)ということはない」と述べたことについて、同弁護士は「見直し作業をしています」と話した。