総合格闘家の石川英司(31=GRABAKA)が、「シンデレラストーリー」を駆け上がる。今日16日開催のDREAM

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 FINAL(東京・有明コロシアム)ウエルター級ワンマッチで、同級王者マリウス・ザロムスキー(30=リトアニア)に挑む。桜井“マッハ”速人の故障欠場による緊急参戦で、メジャー興行初登場だが、主催者側は能力を高く評価。大金星を挙げた場合、一気にタイトル戦線へエントリーする構えだ。

 石川は、千載一遇のチャンスにしがみつく。初参戦の正式決定から一夜明けた15日、都内で前日計量に臨み、1発クリア。「僕にリスクはない。厳しく、苦しい戦いでもやり抜く。KOはされません」と覚悟を口にした。03~04年に長南亮や北岡悟ら強豪を倒して6勝1分けと結果を残しながら、椎間板ヘルニアで長期離脱し、大舞台に恵まれなかった。DREAM笹原イベントプロデューサーは「このチャンスを生かせば、タイトル戦線に組み込む」という。石川は09年に代役での緊急参戦で評価を上げ、現在UFC参戦中の福田力と同じ所属ジム。可能性を信じてリングに立つ。