ロンドン五輪ミドル級金メダルでWBC同級11位の村田諒太(28=三迫)が「豪華共演」で主役の座を奪い取る!

 9月5日にメキシコ同級王者アドリアン・ルナとプロ5戦目を行うことが24日、発表された。

 当日は、WBCフライ級王者・八重樫、同ライトフライ級王者・井上のダブル世界戦と同じ舞台。「僕自身もエキサイトする興行。尚弥、八重樫さん、(八重樫と戦う)ゴンサレスの輝きに負けない試合をしたい」と言葉に力を込めた。

 世界ランカーとして臨む初の試合。育成をサポートする帝拳ジムの本田会長が「(米プロモート大手の)トップランクから出てきた候補よりも上のレベル」と説明した強敵も、村田は「つまずく相手ではない」と通過点を強調した。

 頂点に立つ男の姿に刺激を受けた。今月に入り、WBA同級スーパー王者ゴロフキンの合宿に参加。激戦の階級で継続中の10度の防衛を支える練習法、量、姿勢を目の当たりにし、意識が変わった。

 「ハードトレーニングが自信も強さもくれる」。贈られた言葉を胸に、帰国後は「ゴロフキン流」を実践。リングのロープを使った首の強化など新メニューを取り入れ、練習後に行っていた腹筋は開始前に変更。ストレッチの時間も大幅に増やした。すべては来年中にも目指す世界挑戦のため。デビューから約1年。輝きを放つ「金の拳」が成長した姿を見せつける。【奥山将志】