ボクシングの元世界2階級王者でWBA世界フライ級5位井岡一翔(25=井岡)は9日、大阪市内の所属ジムで、16日の同級14位パブロ・カリージョ(25=コロンビア)との再起戦(東京・後楽園ホール)に向け公開練習を行った。5月のIBF世界フライ級戦でプロ初黒星を喫して3階級制覇に失敗し「全てのことでスムーズに行かず悩むことも増えた」。疲労からヘルペスを患うなど苦しみながら「スピードと足」を強化してきた。

 再起戦に勝てば、年末に世界王座に挑戦予定。来年以降は、父の一法会長が「全団体に興味がある」と話す。中でも40戦無敗のWBC王者ゴンサレスには、井岡も「体形も一緒やし、王者なんで。いつかはやるんじゃないですか」と興味を示す。「1日でも早く世界王者になりたい」という男が、激戦のフライ級で完全復活する。【小杉舞】