ボクシングの「亀田3兄弟鳥取後援会」が、WBC世界フライ級王者亀田興毅(23=亀田)に続き、WBA同級11位の亀田大毅(20=同)が世界王座を獲得した場合、2人を鳥取に招いてのパレードを計画していることが19日、分かった。亀田ジムはこの日、来年2月7日に兵庫・神戸ワールド記念ホールで、大毅が王者デンカオセーン・カオウィチット(33=タイ)と再戦することを正式に発表。同後援会の照下耕治事務局長は「もし、大毅君が勝ったら、興毅君と2人でのパレードをやりたい。平井(伸治・鳥取県)知事に相談します」とやる気満々だ。

 同後援会は、興毅が今年8月30日に行われたスパトライアスロン鳥取大会にゲスト来場したことがきっかけで発足した。同大会の運営にも携わっていた照下氏は「この日は、大阪で大毅君の試合があって、興毅君も6日後に試合を控えていて減量中だった。それにもかかわらず来てくれた心意気にほれた」という。当初20人の会員が、興毅が内藤大助を破り、世界王者となってから急増。現在は230人に増え、今も問い合わせが相次いでいる。

 興毅と三男和毅(18)は10月に鳥取砂丘(鳥取市)でトレーニング。興毅は今月3日県庁を訪問し、平井知事に世界戦勝利の報告を行った。照下氏は「鳥取県は人口も47都道府県で一番少ないし、何か盛り上げないと」と亀田兄弟に町おこしの期待もかける。10月に判定負けした相手との再戦に、大毅は「勝つ自信はある。挑戦者としての世界戦はこれが最後や」と宣言。日本初の兄弟世界王者誕生に自信を見せていた。【塩谷正人】

 大毅と一問一答

 -再戦が決まって

 大毅

 ジムのスタッフ、みんなが動いてくれて、その気持ちだけで素直にうれしい。

 -10月6日の世界戦を振り返って

 大毅

 正直、まじめになりすぎた。もったいない。終わってすぐ、もう1回やりたいと思った。

 -勝てば日本初の兄弟世界王者

 大毅

 そんなことより、2月までに最高のコンディションにもっていきたい。

 -秘策は

 大毅

 ボクシングのやり方に(秘策は)ない。気持ち次第。

 -昨日(18日)の長谷川-ペレス戦は見たか

 大毅

 見たよ。10回防衛はすごいな。体重も維持しているということやからすごい。おれは無理でしょ。