崔がヒョードル戦へ公開練習ドタキャン※画像クリックで拡大表示

 「やれんのか!

 大晦日!

 2007」(さいたまスーパーアリーナ)への参戦が決まっている崔洪万(27=韓国)が25日、公開予定だった練習を当日キャンセルした。対戦するエメリヤーエンコ・ヒョードル(31=ロシア)は、言わずと知れた格闘技界最強の男。挑戦者としてこれまでにない本気モードで挑む構えだ。

 練習を公開するはずだった崔が、黒いスエットにジーパン姿という普段着で都内ジムに姿を見せた。6日後に迫った「やれ-」の公開練習に集まった報道陣は約30人。しかし「いつになく気合が入る試合だったので、公開しない方がいいと判断した」と当日キャンセルの理由を説明した。

 神経質になるのも無理はない。“60億分の1の男”“世界最強”といわれるヒョードルが相手となると、規格外の大きさを誇る崔でもひと筋縄ではいかない。加えてこれまではK-1が主戦場で、総合格闘技は今回が2戦目。総合ルールでの対戦は昨年の大みそかにボビー・オロゴンと対戦した1回だけ。相手の力量がまったく違うため、参考にはならない。それだけに「こんな機会はめったにない。大切にしたい」。どんな作戦で挑むかは、試合当日まで完全に秘密だ。

 一方で好材料もある。もともとシルム(韓国相撲)出身で、組み合うことには慣れており「相手を倒す時に有効。大きな助けになっている」。さらに総合用のオープンフィンガーグローブについても「軽いし、K-1の時より楽」と話す。またパートナーの尹東植コーチも「崔はサイズもパワーもケタ違いで(練習でも)テークダウンを取れた試しがない。ヒョードル相手なら1度ぐらいは取れそうだけど」と不敵に笑った。

 K-1選手を代表しての総合参戦となるが「K-1選手として皆さんにいい姿を見せたい。今までにないぐらいクレイジーになりきるよ」。1年の締めくくりに大暴れを誓った。【山田大介】[2007年12月26日8時48分

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