大関琴奨菊の初優勝について、優勝31度を誇る元千代の富士の九重親方(61)も今場所の活躍をたたえた。「待ちに待った感じだよね。相撲人生で最高の15日間。いいところが全部出た。先手を取って、自分の体勢を作っての14勝1敗だった」と褒めた。

 一方、現役の日本人力士として優勝に最も近いと見られていた稀勢の里については「本当は、そこに稀勢の里がいるんじゃなかったのか。期するものがあるでしょう。稀勢の里も終わったわけじゃないから、やめるまで頑張らないと。チャレンジしていかないといけない」と期待を込めた。

 今回の優勝は、日本出身力士にとって10年ぶりという点が話題になった。モンゴル勢優位だった力関係は、今場所で変わっていくのか? 「なかなか変わらない。白鵬も日馬富士もいるし、まずはそういうポジションに出てこないと」と指摘した。