14日目に初優勝を決めていた大関豪栄道(30=境川)が、大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を寄り切って、全勝で花を添えた。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降、かど番大関の全勝優勝は初めてとなった。11月の九州場所では初の綱とりに挑む。

 横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は横綱鶴竜(31=井筒)を寄り切って12勝3敗、鶴竜は5敗目。

 大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は大関照ノ富士(24=伊勢ケ浜)を寄り切って10勝目、照ノ富士は11敗目となり来場所はかど番となる。

 三賞は東前頭筆頭で2横綱3大関を撃破した前頭筆頭隠岐の海(31=八角)が初の殊勲賞、この日も同6枚目千代の国(26=九重)を押し出して9勝目を挙げた。

 敢闘賞は新関脇で2横綱を倒し、2場所連続2桁の星を挙げた関脇高安(26=田子ノ浦)が3度目の受賞、千秋楽は前頭5枚目碧山(30=春日野)に押し出され10勝5敗。

 前頭14枚目遠藤(25=追手風)は初の技能賞、この日も同9枚目錦木(26=伊勢ノ海)を寄り切って13勝目を挙げた。

 十両は大輝(八角)が優勝。序二段は周志(木瀬)が倉橋(浅香山)との優勝決定戦を制し先場所の序ノ口に続いて優勝。

 幕下、三段目、序ノ口は13日目に決定。幕下は元幕内の山口(宮城野)が、三段目は木崎(木瀬)が、序ノ口は元幕内の舛ノ山(千賀ノ浦)が制した。