初場所で初優勝した大関稀勢の里(30=田子ノ浦)の第72代横綱昇進が事実上、決まった。東京・両国国技館で23日に開かれた横綱審議委員会で、満場一致で横綱に推挙された。25日の春場所番付編成会議と臨時理事会で正式に誕生する。

<稀勢の里 一問一答>

 -昨夜は

 「よく眠れました。午前1時とか、2時とかに」

 -14日目の優勝の瞬間

 「次は千秋楽だという気持ちで支度部屋にいたので、ちょっとびっくりした。横綱が負けると思わなかったし、信じられないという気持ちの方が大きかった。過剰に喜ぶのも良くないなと、冷静に受け止めた」

 -千秋楽の白鵬戦

 「本来ならあの相撲で何番も負けている。自分の力以上の力が働いた。あんな残り方は人生でない。先代に俵から何番も取らされたので体が覚えていたのか」

 -30歳での横綱昇進

 「体も気持ちも元気。まだまだこれから強くなると思っている。これからがスタートだという気持ち」

 -先代も30歳で昇進

 「成績もまだまだ。優勝回数も追いついていない。1歩1歩、ゆっくりでも近づけるように努力したい」

 -優勝1回での昇進

 「もっともっと成長していかないといけない、ということだと思っている」

 -あらたな夢は

 「納得できる相撲を1日でも取れる力士になりたい。そのためには体調管理。この年になると食べ物1つでスタミナは落ちる」

 -あこがれの横綱は

 「自分は自分しかない。もっともっと自分自身を鍛えていきたい」