幕内では新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が初優勝した。

 稀勢の里は初戦の2回戦で宝富士、続く勢、臥牙丸と連続で寄り切って準決勝へ進出。関脇玉鷲を押し出すと、決勝では貴ノ岩に右を差されて右四つとなり、苦しい体勢となったが、首投げを繰り出して最後は突き落とし。新横綱として臨んだ41回目を数える大会で、初優勝を飾った。

 場内で行われた優勝インタビューでは「初場所の勢いそのままに行けた。(初優勝は)18歳から出ていて、本当にうれしい」と喜びを語った。

 横綱土俵入りも、国技館で初めて行った。「独特のすり鉢状と言いますか、国技館は声が中央(の土俵)に集中する。そういう意味で違いました。緊張しました」。それでも、2度目の披露は力強く、スムーズ。超満員の会場を湧かせていた。