大相撲春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付が26日、発表され、序二段の朝塩本(17=高砂)が「朝阪神」に改名したことが発表された。

 名前も本名の直輝から「虎吉」に変えた。もちろん由来はプロ野球阪神。野球経験はないが、大阪・泉大津市出身で両親の影響もあって「タイガースの大ファンです。特に金本監督は、自分が物心ついた時には阪神の選手として活躍していて、ずっと好きです」と、まくしたてた。金本監督といえば、現役時代は故障していても連続出場記録にこだわった鉄人として知られるだけに「出場を続ける姿は目標」と、自身も16年春場所の初土俵から休場はない。

 改名、しこ名ともに1月初場所中に、兄弟子から勧められ「大阪でやるこのタイミングなら、皆さんに名前を覚えてもらえると思って」と、迷いなく決めたという。すでに部屋では「ハンシン」と呼ばれることもあるといい「慣れてきました。違和感もない」と笑う。

 ご当所場所となる春場所に向けては「特に気合が入る。まずは勝ち越しを目指したい。これまでは両親が見に来ると負けることも多かったけど、しこ名も変えたので、その流れも変えたい」と、改名を出世のきっかけにするつもりだ。