[ 2014年5月31日18時45分 ]蹴鞠(けまり)の正装を着用し、必勝祈願に参加した中田英寿氏(中央)(撮影・小杉舞)

 サッカー元日本代表中田英寿氏(37)が31日、京都市の下鴨神社でW杯ブラジル大会に向け必勝祈願を行った。

 同神社は、日本のサッカーの起源とも言える蹴鞠(けまり)が伝承されている世界文化遺産。中田氏は保存会の8人による蹴鞠を伝統衣装を着用しながらも「神事なので僕のような素人がやってはいけない」と見学した。この日、使用された鞠は中田氏がブラジルへ持参する。「サッカーは歴史の長い場所の方が勝ちやすいところもある。日本にもまた違う形で(蹴鞠という)長い歴史が、長く神社で続いている。それだけの力を得て、向こう(ブラジル)に持って行ければ」。

 また、同神社の祭神である八咫烏(やたがらす)は日本サッカー協会のシンボルマークであることから、W杯に向け八咫烏(やたがらす)がデザインされた勝ち守りを作製。W杯開催中にサンパウロで開かれる中田氏のカフェで無料で配布される。

 自身も3大会連続でW杯に出場した経験から、日本代表には「ザッケローニ監督はDF陣でチームをうまく作り上げいてる。その中で攻撃の部分を選手個人個人がうまく出していければ。(さらに)選手と監督の融合がうまくいけば、良い形になる」とアドバイスを送った。