[ 2014年6月13日18時34分 ]
W杯ブラジル大会のB組第1節、スペイン代表vsオランダ代表が13日にフォンテノバ・アレーナで開催される。大会2日目という早い段階で、2010年のW杯南アフリカ大会の決勝カードが再現されることになった。
欧州予選を9勝1分けという圧巻の成績で突破したオランダは、3大会連続10度目のW杯出場。スペインを前に涙をのんだ前回大会を含めて、準優勝は過去に3度。今大会は、来シーズンからマンチェスターUの指揮官に就任するファンハール監督の下、悲願の初優勝を狙う。直近の強化試合では、ガーナ(1-0)、ウェールズ(2-0)を相手に、いずれも完封勝利。その2試合では、今回のスペイン戦を見据えて、ベースのシステムとなる「4-3-3」だけではなく、「5-3-2」を試しており、戦術面でも準備は万端だ。
一方、2008年の欧州選手権以降、主要国際大会3連覇中のスペインは、1962年のブラジル以来となるW杯連覇を目指す。フランスと同居した欧州予選では、負けなしで首位通過を果たしており、今大会でも優勝候補の筆頭。直近の強化試合でもボリビア、エルサルバドルを相手に、いずれも2-0で危なげなく快勝しており、仕上がりは良い。前回大会決勝、延長戦の末にMFイニエスタのゴールで1-0と勝利した相手を返り討ちにし、“無敵艦隊”最高の船出としたい。◆過去の対戦成績はほぼ互角◆過去の両者の対戦は10度。成績はスペインが5勝1分け4敗と、わずかにリードしている。W杯での対戦は前回大会決勝の1度のみ。前述のとおり、延長後半11分のイニエスタのゴールでスペインがW杯初制覇を達成している。◆スペイン代表◆【4-3-3】
スペイン代表予想スタメンGK:
カシリャスDF:
アスピリクエタ、ピケ、セルヒオラモス、アルバMF:
シャビ、ブスケツ、シャビアロンソFW:
シルバ、ビリャ、イニエスタ負傷者:なし出場停止者:なし
ブラジル出身FWディエゴコスタは太もも裏の負傷から回復途上。本人は「完全に回復している」と話しているが、直近のエルサルバドル戦で2ゴールを記録しているビリャが先発起用されてもおかしくない。また、純粋なセンターフォワードを置かず、チェルシーへの移籍が12日に決まったセスクを“偽9番”として最前線に配する形もあり得る。そのほか、デルボスケ監督はセルヒオラモスの相棒に関して、長年にわたってレギュラーを務めてきたピケではなく、ビルドアップ能力が高いハビマルティネスを抜擢する可能性がある。◆オランダ代表◆【5-3-2】
オランダ代表予想スタメンGK:
シレッセンDF:
ヤンマート、フラール、デフライ、マルティンスインディ、ブリントMF:
デヨング、スナイダー、クラシーFW:
ロッベン、ファンペルシー負傷者:なし出場停止者:なし
ファンハール監督は、スペイン戦を見据えて準備してきた「5-3-2」を採用するはずだ。その場合、右ウイングバックに縦への推進力があるヤンマート、左には守備力の高いブリントが起用される。負傷のためW杯欠場を余儀なくされたセントラルMFストロートマンの穴を埋める選手が出てきていないのが現状。デ・ヨングの相棒には、クラジーかデグズマン、フェルのいずれかが出場することになりそうだ。★注目選手◆シャビ(スペイン)
バルセロナのカンテラ(下部組織)が生んだ世界最高のプレーメーカーであるシャビに注目する。強化試合を見る限り、オランダが採用する「5-3-2」は決して守備的なものではなく、果敢にハイプレスを仕掛けていく。事実、ファンハール監督も「Aマドリードが我々の例になる」と話しており、2013-14年シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)ファイナリストで、スペインリーグ王者となったチームを引き合いに出し、攻守にわたってインテンシティ(激しさや切り替えの速さ)の高いフットボールを実現させようとしている。スペインとしては、シャビがオランダのプレスをうまくいなすようなゲームコントロールを見せることができるかどうかがポイントとなりそうだ。◆ファンペルシー(オランダ)
ファンペルシーは、ファンハール監督が採用するシステムの鍵となる選手だ。オランダの「5-3-2」は、「3-4-1-2」とも表すことができるシステム。前線のファンペルシー、ロッベン、スナイダーは流動的に動いて相手をかく乱する。その中でも、ボールキープ力と高い決定力を誇るファンペルシーの役割は大きい。4日に行われた強化試合のウェールズ戦でそ径部を痛めたエースは先日、「ここ5、6年、体のどこかで痛みを感じない試合はなかった」と語っており、今大会も万全とは言えない状況で迎える。その中で、どのようなパフォーマンスを披露するか。前回大会決勝のリベンジができるかどうかは、不動のエースの出来に懸かっている。【超ワールドサッカー】




