[ 2014年5月12日7時42分

 紙面から ]

 日本代表の発表を待つ浦和MF原口元気(23)の心は11日の練習後、すでにどんよりしていた。練習がオフの今日12日、当初の予定ではクラブハウスでGK西川周作(27)、DF槙野智章(27)とともにクラブスタッフを含めて発表をテレビで見る予定だった。だが前日になって「家で1人で見ようかな。1人でがっかりしたほうが気楽でしょ。周りの人のがっかりする姿は見たくないから。入ったらラッキーくらいの気持ちで」となぜか後ろ向きモード。つい数日前まで「なんで俺が入ってないの!?」と担当記者に当落23人予想のクレーム(?)をつけてきた威勢はすっかり消えていた。

 すぐに気を取り直して「サッカー人生は続くわけだし、どんな結果にしろ成長していきたい」と言い「今年だけじゃなくて、去年、おととしと見てもらってるわけだし、悔いはない」と語った。

 12日午後2時を前に、悠然と待つ西川はファンにサインして引き揚げ、11日に27回目の誕生日を迎えた槙野は「プレゼントは代表入りの報告がいい」と笑顔を見せ、昨年の東アジア杯に選出されたDF森脇良太(28)は「髪切ってスーツ着て待ってます」。

 3人とは違い、なんとも人間味あふれる原口の選出を担当記者も祈っています。【高橋悟史】