[ 2014年6月23日7時4分

 紙面から ]本田と記念撮影した写真を見せるレストランのスタッフ

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が、大ばくちに打って出た。日本代表は24日(同25日)のW杯1次リーグ最終戦コロンビア戦(クイアバ)の3日前にあたる、21日(同22日)の練習を急きょオフにした。現体制では異例のタイミングでの休養を決断した指揮官の狙いは、疲労回復などではなく精神面のリフレッシュ効果。「奇策」を奇跡の1次リーグ逆転突破につなげる。

 異例のオフの締めくくりは「シュラスコ・パーティー」だった。時間にして約1時間15分。代表御一行様はディナーに、イトゥ市内のショッピングセンターの一角に建つシュラスコ店「Plaza

 Grill」を貸し切り、肉汁したたるブラジル名物を食べた。南米の肉料理シュラスコは、ブラジル人のパワーの源。家庭や仲間とよく集まって食べ、関係を深める。

 同店の関係者は日刊スポーツの取材に「52人でいらっしゃいました。とにかく『おいしい、おいしい』と本当にいっぱい肉を召しあがっていただきました。楽しそうな雰囲気で、本当にたくさん食べて帰られました」と様子を説明した。

 特に好評だったのはブラジルでも大人気のピッカーニャ。腰から尻にかけての一部分で、日本の焼き肉でも高級とされる部位。本田や遠藤らは店員と記念撮影にもおさまった。うたげはリラックスムードで終了。気になるのはお値段。同店は「それはお答えできません」。基本的に食事1人前が約55レアル(約2640円)。飲み物など含め単純計算で約20万円也-。この勢いでコロンビアも“食う”ことができれば安いものだ。