歌舞伎俳優の坂東玉三郎(64)が25日、三重・皇大神宮(伊勢神宮・内宮)で、大阪松竹座公演「アマテラス」(5月3~26日)の上演を報告し、御神楽(みかぐら)を奉納した。

 同作は、玉三郎が太鼓芸能集団「鼓童」と共演し、古事記を題材に情景を舞踊で表現する作品。玉三郎は「初演から足かけ10年。言葉がなく、結論や理論もなく、抽象的な舞台ですが、今日、こちらの方にうかがいますと、神様は結論を出さないと聞きました。これで良かったんだと思いました。ご覧いただいた方に何かを感じていただければ」と語った。

 同公演には、元宝塚歌劇団花組男役の愛音羽麗(あいね・はれい)も出演。愛音は「2年前に(同公演に)出させていただい時は、宝塚を卒業したばかりで、たくさんのことを教えていただきました。今回は、こちらで感じた御神楽を自分の中に取り入れたいと思います」とコメントした。