お笑い芸人のおねだり豊(29)が今年3月、東京都渋谷区笹塚の路上で、男性の目を雑誌で小突いて全治1週間のけがをさせたとして、警視庁が傷害容疑で書類送検したと2日、フジテレビが報じた。

 おねだり豊は当時、酒に酔った状態で、通行人が自分をからかうような態度をとったことに腹を立てて追いかけ、全く関係のない男性を犯人と勘違いし、「お前か」などと言いながら詰め寄ったという。

 おねだり豊は、同局の取材に対し、「この人たちの中に犯人がいると思い込んで、突き出した雑誌が、目に当たってしまった。こんなことをしてしまって、本当にすみませんでした」と答えた。

 所属の松竹芸能は2日、公式サイトで「現時点では、所属タレントが書類送検されたという事実を重く受け止め、活動を当面の間自粛させていただくことといたします」と活動自粛を発表。日刊スポーツの取材に「書類送検されたのは事実です。現在、詳細な事実関係を確認中です」と説明した。

 おねだり豊は、陸上競技でならした100メートル10秒台の俊足を誇り、関西外国語大時代にはインカレ出場の実績がある。事務所の先輩森脇健児陸上部に所属。床に座ったまま、尻をこすらせて前進する「お尻歩きでウインドウショッピング」「アロンアルファ!」などの一発ギャグがウリで、TBS系「炎の体育会TV」「SASUKE」など、肉体系の番組で好記録を収めるなどし、若手芸人の中では人気が出始めている。