大腸がん治療のため2月に演奏活動を休止したピアニストの中村紘子さん(70)が3日、都内で会見し、「積極的にいろいろな治療を試みている。がんだけど元気。つらいとか苦しいとかは全くない」と笑顔を交えて報告した。

 中村さんは昨年2月、腸閉塞(へいそく)の手術で大腸がんが見つかり、今年1月から都内の病院で抗がん剤治療を続けている。3月上旬に活動を再開、治療の合間を縫って公演をしており「古いファンの励ましや待ってくれていることが何よりもうれしい」と話した。

 がんの状態について、医師に「第2ステージ」と診断されたという。中村さんは「治るかもしれないし、あまりくよくよ考える必要はない。楽天的なんでしょうね」と語った。