俳優佐々木蔵之介(47)が13日、初日を迎える主演舞台「マクベス」(東京・渋谷、パルコ劇場)の公演前会見に出席した。出演者は3人だが、佐々木以外の2人はほとんどせりふがないため、「ほぼ一人芝居」。自身初の一人芝居に「今までで一番、しんどかった」とこぼした。

 佐々木は精神科病院に入院している患者で、シェークスピアの戯曲「マクベス」の登場人物のせりふを語り出す役どころ。1人で20役をこなす。「2シーンしか出てこないダンカン王とかは、『おもしろくして助演男優賞をあげようかな』とか、自分なりに楽しむようにしている」。

 一方で、他の役者がほぼ絡んでこないため、「誰も助けてくれない」と苦労を明かした。「長ぜりふが…長すぎますね。稽古中に『あ、次は俺のセリフか』となったとき、『全部、蔵之介さんのせりふですから』と言われた」と笑った。

 劇中では細マッチョな肉体美を披露している。演出家のアンドリュー・ゴールドバーグ氏が「チケットを売らないといけないんで…」と、ジョークまじりに理由を明かすと、佐々木も「なんだそりゃ」とずっこけていた。