「自分のために出演したいと思いました」と明かす目黒連(29)が、思いっきり弾けている。

「SAKAMOTO DAYS」(29日公開)は累計発行部数1500万部を超える人気コミックが原作。Netflix配信のアニメはグローバルランキングで2位となった。

演じるのは伝説の殺し屋坂本だ。最強の名をほしいままにした彼は、一目ぼれの葵(上戸彩)との結婚を機に引退し、家族とともに坂本商店を営んでいる。が、殺し屋業界から次々に刺客がやってくる。葵に「No Kill」の誓いを立てた坂本は、果たして家族の幸せを守れるのか…。

幸せ太りの坂本は140キロの肥満体。刺客との激闘は激しくカロリーを消費するので、対決後は元のスリムな体形に戻るが、闘いの合間に再びリバウンドするという体形変化を繰り返す。

「今までどちらかというと重ための作品に出演させていただくことが多く、見てくださる方に『何かを伝えたい』と、誰かのために挑むことが多かったのですが、今回は自分のために出演したいと思いました」という目黒が、4時間掛かる特殊メークに耐え、肥満体アクションでも魅せる。

例え後ろ姿でも、腰回りから足元にかけての微妙にシュッとした感じから本人が演じていることが垣間見える。

「銀魂」以来のぶっ飛び演出で知られる福田雄一監督ならではの変身描写。スリム体形でのキレキレぶりも気持ちいい。目黒も「ここまでのアクションに挑戦したのは始めてで、今後自分の武器になるかもしれないと」と手応えを感じている。

坂本ファミリーの一員となる殺し屋シンに高橋文哉、元チャイナマフィアの店員ルーに横田真悠と、見栄えのいい坂本商店の面々からもアクションを楽しむ現場の空気が伝わってくる。

スナイパーの戸塚純貴、改造人間の塩野瑛久、ハードボイルドな小手伸也…コミックならではのとがりまくったキャラに、こちらも楽しそうになりきっている。

目黒連の存在感と原作のカチッとしたイメージが重しとして効いているからだろうか、福田演出の脱線具合がちょうどいい具合に笑いのツボにはまった。【相原斎】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画な生活」)