演歌歌手岩本公水(40)が23日、秋田・羽後町の実家で稲刈りを行った。デビュー翌年の96年から毎年のように行っている恒例行事で、オレンジ色のつなぎ服を着て気合十分。「子どものころからやってきた。稲の香りや重みが本当になつかしい」。深呼吸をしながら、慣れた手つきで稲の束を何本も刈った。

 地元ブランド「あきたこまち」を「公水こまち」と名付け、父久栄さん(71)が新曲「昭和えれじい」を聴かせる“胎教”で育ててきた。「天候にも恵まれて豊作。私も負けないように歌の豊作を目指しますよ」。収穫した30俵(1800キロ)は全国のファンへプレゼントする。

 プロ陶芸家としても活動し、10月には埼玉・東秩父村に初めての窯を持つ。個人事務所の立ち上げも決まり「今まで以上に責任を感じながら仕事をしていきます」。デビュー21年目。充実した実りの秋を迎えた。【松本久】