伊藤淳史(31)の主演映画「ボクは坊さん」(真壁幸紀監督)が24日公開され、都内で舞台あいさつが行われた。

 愛媛県・栄福寺の住職、白川密成さん(38)の自伝の映画化で、実際の撮影も栄福寺で行われた。

 共演のイッセー尾形(63)から「立っているだけでお坊さんになっていた」と成り切りぶりを絶賛された伊藤は「イッセーさんにほめられたのが撮影中に一番うれしかったこと」と笑顔で振り返った。

 撮影中も同寺にはお遍路さんがしばしば立ち寄った。伊藤を本物の住職と勘違いして手を合わせて行く人も少なくなかったという。

 原作者の白川さんは「ボクの立場が無い感じでした。代替わりしたと思いこんで『住職は亡くなったんですか?』と聞いてくる方までいましたから」と苦笑した。

 伊藤が一番苦労したのは設定上、7歳下の山本美月(24)と同級生に見せること。「ボクがそうし向けなければいけない、と思っていたんですが、最初から山本さんがフレンドリーに接してくださってなんとかなりました」。山本が慌てて「それじゃあ、まるで私が生意気みたいじゃないですか」と釈明するひと幕もあった。