「第27回フジテレビヤングシナリオ大賞」が3日、東京・台場の同局で発表された。

 大賞は青塚美穂さん(31=調剤薬局事務)の「超限定能力」。「電車内で乗客の降りる駅が頭上に見える」大学生が、その能力を生かして「駅名がない人=自殺願望者」を救う物語。

 青塚さんは「まさか自分が歴史あるフジテレビヤングシナリオ大賞、それも大賞をいただけるとは思っていなかった。受賞が決まってから、脚本を直す作業があって『下手くそ』と言われたり、自分がセリフが駄目なのを思い知らされて、へこんでフジテレビからゆりかもめに乗って帰ってきた。でも、これを続けて行きたいと思う。次に向かって行かなくては」と話した。受賞作はドラマ化され、20日深夜0時45分から同局で放送される。

 将来については「『月9』を書きたい」と、同局の月曜9時の看板ドラマ枠執筆に意欲を見せた。一緒に仕事をしてみたい俳優には「松坂桃李君、かっこいいです。会ったら頑張ります。そのためにダイエットします」と笑顔を見せた。

 佳作は槌谷健さん(34)の「人体パズル」、井上聖司さん(21)の「龍に成る」、峯邦雄さん(年齢非公表)の「ゴーン・アイデンティティ」の3作品。