交際中だった歌舞伎俳優片岡愛之助(44)と女優藤原紀香(44)が30日、結婚した。大安吉日のこの日、代理人が都内の区役所に婚姻届を提出した。今日31日、都内のホテルでツーショット会見を行う。2人は昨年8月に本格的な交際をスタートさせ愛を育んできた。藤原は妊娠しておらず、今後も女優業は続けるという。挙式、披露宴は未定。

 ビッグカップルがとうとうゴールインした。昨年5月、女性誌に初めて2人の交際報道が出たが、その時はまだ友人関係で、双方ともに交際を否定した。その後、愛之助は13年から交際していたタレント熊切あさ美(35)と「別れた」「別れてない」とする“二股疑惑騒動”も起こったが、その状況が2人を急接近させたとみられる。

 8月末、写真誌が2人が手をつないで歩くデート写真を掲載した直後、愛之助はブログで「逆風を乗り越える相談をする中で次第に絆のようなものが生まれ、互いに大切な存在であることに気付きました」と交際宣言。紀香も「誠実に向き合い、大切にしていきたいご縁だと思っております」と交際を認めた。

 その時、すでに2人とも結婚を意識していた。愛之助は紀香の両親のもとにあいさつにおもむき、紀香も愛之助の養父である片岡秀太郎(74)を紹介された。秀太郎の前妻は女優高田美和(69)だったこともあって、嫁に芸能人を迎えることに抵抗はなく、交際を歓迎。10月8日には日刊スポーツが「来春に結婚」と報じたが、その直後、10年間休みがなかった愛之助が紀香のために長期休暇をとり、2人で沖縄などで婚前旅行を楽しんだ。

 今年に入り、紀香は愛之助が出演する劇場の楽屋を頻繁に訪れ、歌舞伎の共演者とも交流を深めた。また、愛之助の後援者に年賀のあいさつ回りをした時も、連名ののし袋を付けフランスの高級食料品店「フォション」のジャムセットをひいき筋に贈るなど、結婚へ障害のない状況だった。

 紀香は07年に結婚したタレント陣内智則(42)と09年に離婚しており、再婚。愛之助は大阪の元クラブホステスとの間に男児(15)をもうけているが初婚となる。大谷吉継役で出演しているNHK大河ドラマ「真田丸」の収録が3月下旬まであり、その後、4月9日初日の「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(香川・琴平町)の稽古があるため、ひと区切りとなる3月30日の大安吉日に婚姻届を出したようだ。紀香も「こんぴら歌舞伎」に駆けつける予定で、桜満開のこんぴらで「梨園(りえん)の妻」デビューとなりそうだ。

 ◆片岡愛之助(かたおか・あいのすけ)1972年(昭47)3月4日、大阪府生まれ。子役で活躍後、81年に13代目片岡仁左衛門の部屋子となり、片岡千代丸で初舞台。92年に片岡秀太郎の養子となり、6代目愛之助を襲名。13年TBS系ドラマ「半沢直樹」でブレーク。4月9日初日「四国こんぴら歌舞伎大芝居」のほか、NHK大河ドラマ「真田丸」に大谷吉継役で出演する。歌舞伎以外の舞台、CMなど活躍。11年、元ホステスとの間に、当時小学5年の男児がいることが分かった。172センチ。血液型B。

 ◆藤原紀香(ふじわら・のりか)本名同じ。1971年(昭46)6月28日、兵庫県西宮市生まれ。92年ミス日本グランプリ受賞。モデル活動を経て、95年上京。約2年の下積みを経験し99年フジテレビ系「ナオミ」で連続ドラマ初主演。ドラマは「金曜日の恋人たちへ」「昔の男」「スタアの恋」などに主演。映画は97年「CAT’S EYE」主演。舞台は「キャバレー」「南太平洋」など。02年アフガニスタン訪問以降、各国で人道支援活動に取り組む。07年に陣内智則と結婚したが09年に離婚。171センチ。血液型A。