行定勲監督(47)が熊本地震で被災した故郷・熊本を舞台に初めて撮影した、39分の短編映画「うつくしいひと」の、熊本地震復興支援チャリティー上映会が、25日午後6時45分から東京・テアトル新宿で行われることが21日夜、決定した。

 上映後には行定監督と、映画に出演した熊本出身の橋本愛(20)と高良健吾(28)主題歌を書き下ろしたバンド「忘れらんねえよ」の柴田隆浩が登壇してのトークショーが開催される予定。

 料金は1000円で、募金箱も25日から5月8日までテアトル新宿に設置される。チケットは21日からオンライン予約販売、劇場窓口では22日から販売され、座席券完売後に、劇場窓口のみで立見券を販売する。募金のみも受け付ける。

 上映会を開催する東京テアトルは、「熊本出身である行定勲監督の呼びかけにより、東京テアトル株式会社ではこの熊本地震による被災者支援のためのチャリティー上映会を開催します。この上映会で集まりました募金は、後日、東京テアトルが責任をもって所定の機関へ全額をお届けさせて頂きます。(後日、HP等で金額、振込先を掲示致します)」と発表した。

 行定監督は19日に都内で行われた会見で、「うつくしいひと」について「去年の10月に撮影しまして…県と組んで、熊本の良さをたくさんの人に知らせたい(意図で作られた映画)そういう意味で、非常にユーモアもあるラブストーリー。熊本出身で初めて自分の地元で映画を撮った作品になるんですけど…くしくも熊本城がああいう形になった時に、1番に頭に浮かんだのは、熊本城を撮っておいて良かったという気持ち」と説明。その上で「被災地を回って、おばあちゃんから『映画を撮ってくれてありがとう』と涙ながらに言われて…非常に複雑です。映画の力…これをフィルターにして見ることで、熊本に力を与えてくれるチャリティーになるよう模索している。とにかく、この美しさを忘れないで欲しい…必ず、そこに戻る熊本にしたいと思っています」と誓っていた。