「赤城の山もこよいを限り」の名ぜりふで知られる国定忠治を「六月新派特別公演」(6月2日初日、東京・三越劇場)で演じる市川月乃助(47)が22日、群馬・赤城山を訪れた。
舞台衣装で、赤城山をバックにした月乃助は「アドレナリンが出てパワーがみなぎりました。せりふを言う時、この風景が思い浮かびそうでやりやすくなりました」。
衣装を着るのは、ポスター撮影に続いて2度目。ポスター撮影でも、アドレナリンが出っぱなしだったというほど気持ちが盛り上がった。写真を見た妻で元宝塚歌劇団トップスターの貴城けいからは、めったに出ない「かっこいい」の言葉をもらったと喜んだ。
忠治役は念願で「50代、60代、70代になっても演じたい。ライフワークにするのが夢」と話す。高校生のころ1年間、群馬に住んでいたため、毎日赤城山を見ていた。20代のころは、師匠の市川猿翁に忠治が似合うと勧められた。昨年秋、猿翁に忠治を演じると報告すると、「よかった、よかった」と、オッケーマークを出して喜んでくれたという。
すでに全部のせりふが頭の中に入っている。あとは、役作りと稽古、体作りだ。細身のため、体重を増やしたり、筋肉を付けるためのトレーニングも行っているとした。
今年1月に新派に入団、9月には喜多村緑郎を襲名する。「国定忠治」が現名での最後の舞台になる。



