宝塚歌劇団は23日、月組の人気スター、凪七瑠海(なぎな・るうみ)が、9月5日付で専科へ異動することを発表した。

 月組ではすでに、同日付でトップ龍真咲(りゅう・まさき)が退団することが発表されており、次期トップには08年入団の珠城(たまき)りょうの就任が決まっている。

 凪七は03年、89期生として首席入団。宙組に配属され、舞台映えするルックスと、丁寧な役作り、表現力豊かなダンスなどで頭角を現し、早くから新人公演では、人気スターの役に就いた。

 09年には、月組公演「エリザベート」で、タイトルロールのエリザベート役に抜てき。新人公演で主演経験のない男役が、ヒロインを演じるのは極めて異例で話題を呼んだ。

 同年、宙組公演「カサブランカ」で新人公演に初主演し、13年には月組へ組替え。華やかな立ち姿に磨きがかかり、月組へ移ってからもたびたび、女役を演じ、芸達者なスターとしての地位を確立していた。

 凪七は専科へ異動後、11月1~2日には宝塚ホテルで、11月7~8日は第一ホテル東京で、ディナーショーを行う。