ジャニーズでは異色の俳優を専業とする生田斗真(31)が、ビジュアル系バンドのボーカル役として生バンドで熱唱することが決まった。しかも、その素顔は「1028歳のバンパイア」だ。

 生田は24日、大阪市内で劇団☆新感線夏秋興行「SHINKANSEN☆RX Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~」の取材会を開催。故デビッド・ボウイさんをほうふつとさせるポスター写真を前に、歌い手として意欲を語った。

 「今、必死に練習しています。音楽は好きなので、バンド系の映像を教えてもらって勉強中です」

 2日前、都内で行われた主演映画「秘密 THE TOP SECRET」完成披露試写会で、過去にテレビ企画で「ストロベリーパフェ」名義でCDデビューしていたことを明かした生田が、舞台で、生バンド演奏のボーカルに臨む。本格的に“歌手デビュー”することになる。

 「トシもトシなので、生田斗真として歌うのは恥ずかしいけど、役をまとって歌うのはいいなと思って。ここまで行ききった役だとやりやすい」と笑う。

 今作は新感線を旗揚げしたいのうえひでのり(56)が演出し、脚本は宮藤官九郎氏(45)。生田が平安時代から生き続けるバンパイアを演じる。

 容姿端麗で剣術、武術に秀で、さらには文才もある平安貴族のデキル男・藤志桜が、小池栄子ふんするかぐや姫に自信満々で求婚するが、なぜか、かぐや姫は、藤志桜の家来(神山智洋)を夫に選ぶ。

 その後、藤志桜はバンパイアとなってしまい、かぐや姫の生まれ変わりを求めて、1000年もの時をさまようストーリー。現在、藤志桜はビジュアル系バンドのボーカル「TOSHIRO」として、カリスマ的人気を誇りつつも、いまだかぐや姫を求める流れだ。

 いのうえによると、「当然、生バンド演奏で(生田が)何曲か歌います」と言い、生田も役作りに入っている。「ライブ映像を見て、声が裏返る独特のビジュアル系らしい歌い方や、へなへなした動きとか、すごく見ています。味付けはバラードの方が歌いやすいですね」と話す。

 また、事務所の後輩で、ジャニーズWESTの神山智洋(22)は、新感線の舞台に初出演。神山は「まさか僕がこんなに大きい舞台に…と、うれしさ、不安もありますが、必死荷くらいついて行こうと思います」と話していた。

 公演は4都市を予定。プレビュー・長野公演と題して、8月5~7日のサントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)でスタート。東京・赤坂ACTシアター(8月17日~9月18日)、富山のオーバード・ホール(10月7~9日)を経て、10月19~31日に大阪・フェスティバルホールで行われる。