新海誠監督(43)の新作アニメ映画「君の名は。」の公開記念舞台あいさつが28日、都内で行われ、声優を務めた神木隆之介(23)上白石萌音(18)長沢まさみ(29)と同監督が登壇した。今月26日に公開され、2日間で観客動員59万人、興収7・7億円を記録。配給の東宝は最終的な興収を60億円と見込んでいる。神木は「一生懸命作った映画が、こんなにたくさんの人に見ていただけてうれしい」。上白石は「この作品が大きなスクリーンでやっている時代に生まれて良かった」と感激していた。

 新海監督は宮崎駿監督(75)が3年前に長編から引退後、「ポスト宮崎駿」の1人ともいわれる存在。02年短編「ほしのこえ」で注目され、その後の作品も国内外の映画祭で高評価を得てきた。300館以上の大規模公開となった「君の名は。」でメジャー系に初進出。85の国と地域で公開されることもこの日、発表された。男女の入れ替わりを描いたオリジナル作品で、持ち味の繊細な心情の表現に加え、壮大さが加わり、予想外の展開で進む面白さなどが口コミで広まり、リピーターも増やした。この日、新海監督は大ヒットについて「数字のことはさっぱり分からないのですが、今まで見たことのない方に見ていただけるのはうれしい」と話した。