入社10年目、日本テレビ後呂有紗アナウンサー(32)が“大海原への船出”を宣言した。入社以来、報道番組に多く携わってきたが、今春に4年半にわたって総合司会を務めた「真相報道 バンキシャ!」(日曜午後6時)を卒業。武田真一アナ、南海キャンディーズ山里亮太が構える午前中の帯番組「DayDay.」のMCに加わった。今月には誕生日も迎え、心機一転の出航の汽笛を大きく鳴らしている。【松尾幸之介】
★初心に返る一年に
「名字は後呂(うしろ)ですが、いつも前向きに」。入社時のキャッチコピーのまま、今回の“電撃移籍”でも新たな道を切り開く覚悟だ。後呂アナは「あらためて初心に返る一年にできたらいいかなと思っています。今までは先輩といることが多く、その人についてステップアップさせていただいていました。今回は自分が一番年上。いよいよ独り立ちだなと。大海に出るつもりで頑張っていきたいです」と決意を込めた。
新番組着任から約4週間。「『バンキシャ!』で桝さんに甘えていた部分がたくさんあったんだなと感じています」と明かし「オンエア中にこれを言っても大丈夫かなと考えた時は桝さんからアドバイスをもらっていて。ヒントみたいに言ってくれていたけど、あれはものすごく答えそのものだったんだなと。桝さんは優しく言ってくれていたのだと。今はそれがなくなって、どう全員の納得できるオンエアの形にしていくのか。1人でできるようになっていかないといけないですね」。
★1人でできないと
「DayDay.」では前任の黒田みゆアナと交代し、山里、武田アナと新トリオを結成した。もともとナレーション出演はしており、なじみはある番組。「報道番組とは違うファミリー感あるワイワイとした雰囲気で、私も家でテレビを見ているような感覚になることもあります。山里さんは打ち合わせでも見る側としての着眼点が鋭く、武田さんはその中間に立たれている。私もどちらの立場も忘れず、3人でいいグラデーションでやっていけたらいいなと思っています」。
★今回も全身全霊で
もともとは報道からエンタメまでバランス良く扱う番組に憧れがあった。「そういう意味で言うと『DayDay.』はまさに入社時にやりたかったことがかなった形です」と笑顔をみせ「テレビを見た人に行動の“きっかけ”を与えられるアナウンサーになることが自分の一番の軸でしたし、目の前のお仕事を頑張れば次につながることが多かったので今回も全身全霊で打ち込んで、次につなげられたらいいなと思っています」と力を込めた。
着任にあたり「バラエティーっぽく(自分の)雰囲気を変えた方がいいのか」と髪形などの“イメチェン”も考えた。先輩の水卜麻美アナらに相談すると「『番組内容やスタジオの雰囲気で自然と変わって見えるものだから、そのままでいい』とお言葉を頂いて。番組からも『そのまま来てください』と言われたので、特に変えませんでした。山里さんも武田さんも黒田アナ時代とは違うものとして背中を押してくださっていて、ありがたいなと感じています」と感謝した。
★九州ロケがしたい
「DayDay.」での夢もある。山里が鹿児島、武田アナが熊本生まれであることから「MC3人で九州ロケがしたい」と掲げた。後呂アナは東京出身だが、かつて祖父母宅があり、幼少期から年3、4回ペースで通った大分県が心のふるさとだという。
「夏休みや春休みによく行っていました。私のソウルフードがたくさんあるんです。(別府市の)東洋軒のとり天や(料理屋の)甘味茶屋だったり。(大分市内の)わさだタウンにある『モロゾフ』のカフェでご飯を食べたり。毎年の楽しみでした」と一番の笑顔をみせた。番組異動前も足を運び「(市内の)春日神社で『DayDay.』もよろしくお願いしますと手を合わせてきました。(名物の)吉野鶏めしを持って帰って冷凍してストックもしています。温泉にももちろん行きました」。大分県は日テレ系はフジテレビ系とクロスネットのため「バンキシャ!」「DayDay.」共に放送がない。大きな“顔バレ”もなく、リフレッシュの時を過ごしているようだ。
★表現力も磨きたい
昨年は入社内定者のチューターも務め、先輩の自覚も芽生え始めている。「今までは本当に実感がなくて。どんな子にも同い年みたいな気持ちで話していましたけど、後輩が感じる先輩からの一言の強さに気をつけないといけないなと思うようになってきました」。
大海原への旅は始まっている。「まずは『DayDay.』で(MCの)最強トリオになれることを目指して信頼関係を築いていきたい」と意気込み、「番組中の山里さんの鋭い一言に返せる表現力も磨いていきたいですね。視聴者の方ともタッグを組んだつもりで、最強のチームになれたらいいなと思っています」。明るい未来を目指し、前へ前へと、後呂は進んでいく。
◆「DayDay.」
日本テレビ系で月~金曜午前9時から生放送の情報番組。日替わりゲストらを招いて進める「おしゃべり感覚で見られる爽快・情報エンタメトークショー」とし、17年間続いた「スッキリ」などの枠を引き継ぎ、23年4月からNHK退社直後の武田真一アナ、山里亮太、黒田みゆアナの3MCで放送開始。エンタメコーナーではアーティストによるスタジオ歌唱も度々行う。
▼「真相報道 バンキシャ!」で総合司会コンビを組んだ桝太一アナ(44)
アナウンス部では「うるわしの後呂」と称され、みんなに愛される存在。私の印象は「すべてが丁寧」、裏を返せば「慎重すぎる」です。入社5年目でも同じ部内でしゃべったことのない先輩が複数いたのには驚きました(笑い)。日常の8割を“警戒するネコ”のように過ごしている印象ですが、本当の魅力は、その見た目と素の性格とのギャップ。実は人懐っこく、よく笑いよく泣き、雑な返しや毒舌も見せる。武田さん、山里さんをはじめ「DayDay.」の温かい現場でなら、すぐに“のびのびしたネコ”になり、視聴者の皆さんから愛されるMCになっていくはずです!
◆後呂有紗(うしろ・ありさ)
1994年(平6)4月20日生まれ、東京都出身。3歳から20年以上クラシックバレエに励む。日本女子大学卒業後、17年日テレ入社。同期アナは伊藤大海、伊藤遼、佐藤梨那。「日テレNEWS24」「Oha!4 NEWS LIVE」「news every.」など出演を経て、21年10月から26年3月まで「真相報道 バンキシャ!」総合司会。ショートドラマ「ウェル美とネス子。」コンシェルジュ役も。防災士免許を持つ。うどんが好物。血液型O。163センチ。








