50年の歴史を持つテレビ朝日系「日曜洋画劇場」が消滅することになった。7日行われた同局の4月改編説明会で明らかになった。

 映画評論家淀川長治さんの名調子で一世を風靡(ふうび)したが、2013年の改編で、バラエティー番組と混在する「日曜エンターテインメント」枠での存続となっていた。今回の改編で完全に消滅する。日曜9時は報道番組「サンデーステーション」、同10時は「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月曜から枠移動)となる。

 西新総合編成局長は「日曜洋画はなくなるが、特番という形で映画はフレキシブルに放送する」。タイトルについても「日曜洋画だと日曜にしか編成できなくなるので、日曜洋画劇場という名前はなくなる」とした。

 放送40年の歴史を持つ「土曜ワイド劇場」の終了も、あらためて発表された。2時間ドラマは日曜午前10時に新設する「日曜ワイド」で放送。土曜ワイドの人気シリーズも「日曜エンタ」で継承していく。土曜午後9時枠では、報道番組「サタデーステーション」がスタートする。

 午前中での2時間ドラマという編成に、西局長は「40年間にわたり土曜ワイドで2時間ドラマを楽しんでくれた視聴者はたくさんおり、なくす選択肢はなかった」と話した。