女優寺島しのぶ(44)が28日、都内で、米映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」(パブロ・ラライン監督、31日公開)のイベントに出席した。

 5月に歌舞伎座で歌舞伎デビューする長男真秀(まほろ)くん(4)について「(緊張)してないんですけど、大丈夫かな。『本番はちゃんとやる』って言ってるんですけど、こっちがドキドキします」と、息子の強心臓ぶりを明かした。真秀くんは「魚屋宗五郎」に出演する。

 イベント後の取材で、寺島は真秀くんが舞台に立つ経緯を説明した。「私がどうしてもやらせたがっているみたいな感じなんですけど、世の中的には。でも本当にそれはないんです。彼は4歳にして自我が強い。父(=尾上菊五郎)が彼に聞いて『やりたいです』と言ったので」と話した。

 今後については「将来のことは分かりません。5月で(歌舞伎を)嫌いになっちゃうかもしれないし、やみつきになっちゃうかもしれない。出たいから出られるものでもない」と、本人の意志に任せるとした。

 以前菊五郎が、音羽屋の大名跡である梅幸を真秀くんに継がせたいと発言したこともあったが、この話題になると寺島は「その話を盛り返しちゃうんですね」と苦笑い。「父はサービス精神が旺盛なんで、ちょっと言っちゃったんです。そんな気はさらさらないと思いますし、そういうふうにならないのは分かってます。なんでうちの父ちゃんが言っちゃうのかな。私は真秀という名前は気に入ってるので、ずっと真秀でもいい。父次第ですけど、彼は彼のいい方でいればいいんじゃないかな」。

 「ジャッキー-」はケネディ大統領のジャクリーン夫人が主人公。暗殺された夫の偉大さを後世に伝えるために夫人が尽くした策を描いた。この日、寺島は、作品のイメージに合わせた真っ赤なスーツと、夫人が愛用していた時計と同じモデルのものを着けて登場した。