元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)が5日、2日から生放送を続けるインターネットテレビ局Abema(アベマ)TVの番組「72時間ホンネテレビ」を完走した。エンドロールで、3日間に出演した132組からのメッセージが流れた。その中、96年のSMAP脱退以来、21年ぶりに共演したオートレーサー森且行(43)からのメッセージが流れ「ずっとずっと、仲間だから応援しています」という森の言葉に3人は涙を流した。

 森は「慎吾ちゃん、つよぽん、吾郎ちゃん…(4日に)浜松オートレース場に、わざわざ応援にしに来てくれて、どうもありがとうございました。3人が頑張って新しい地図に新しい絵を書いているところが見えて、とてもうれしかったです。とにかく、これから頑張っていきましょう。ずっとずっと、仲間だから応援しています」とメッセージを送った。

 稲垣はメッセージを聞き終えると、口を押さえてボロボロと涙をこぼした。香取は「本当にありがとうございました。最高のスタッフの皆さんが集まってくれて、ファンの皆さんももちろん…感謝の気持ちでいっぱい。こんな僕らの、こんな番組に出演してくれた皆さん、本当に感謝しています」と涙ながらにあいさつ。草なぎも「何をやるかも分からない状態で、企画も定かではなかったんですけど、出演を承諾してくださってありがとうございます」と感謝した。

 3人はフィナーレで、自らがセレクトした72曲をメドレーで歌う「72曲ホンネライブ」を歌い上げた後、香取が歌唱前に「元気が出る曲を歌う。僕らは曲がない。アーティストの皆さんの曲をお借りして、好きな曲を歌いたい」と語ったように、他のアーティストの曲を歌唱した。

 70曲目に故坂本九さんの「上を向いて歩こう」の時、香取は感極まったのか、途中で声を詰まらせ、集まったファンが歌った。草なぎも目に涙を浮かべた。そして午後8時28分に71曲目の故忌野清志郎さんの「雨あがりの夜空に」を歌い終えると、香取は「71曲!」と声を絞り出し…72曲目に番組テーマソング「72」を歌った。3人は頭上で手を振りながら同33分、歌い終えると「ありがとう!!」と声をそろえた。そして、それぞれが72時間を走ってきた思いを語った。

 草なぎは「一応、最後までいけた。まだまだ、ここからだね。いつも皆さんに助けていただいて…下手くそなのに支えていただいて、感謝の気持ちだけですね…」と熱っぽく語った。目に涙を浮かべ、声が裏返りかけたが「泣いてないですよ」と強気に言った。そして「強い気持ちを持って…3人なので、今まで泣いたところもグッとこらえて大人にならないと」と、9月にジャニーズ事務所を退所して、新たに始めたプロジェクト「新しい地図」で再出発する覚悟を口にした。「森君のレースも見たから」と後押しになっていると強調した。

 稲垣が「ボロボロだけど、みんなの気持ちと1つになったかな。こうやって…会うの久しぶり」と言うと、草なぎは「皆さんの応援を原動力にこれからも頑張っていきます。久しぶりのステージだったから不安だったけど…DNAが覚えていた」とライブが出来たことを喜んだ。

 香取は「AbemaTVの前で見てくれているみんなもありがとう。ずっとボロボロな僕らを、皆さんが支えてくれて、ここまで来られた」と感慨深げに振り返った。そして「楽しかったね…本当は立っていられないよね。72時間もやってきたんだから」と感無量の表情を浮かべ、流れた涙を手でぬぐった。