昨年5月、大阪市内で少女と飲酒し不適切な関係を持って書類送検された俳優小出恵介(34)の所属事務所アミューズは4日、小出との専属契約がこの日をもって終了したと発表した。同事務所は報道各社にファクスを送り、「このたび、小出恵介と弊社間の専属契約が2018年6月4日を以って、双方合意のもと円満に終了いたしましたことをお知らせ申し上げます」(原文まま)と報告した。

 小出も自筆の署名入りでコメントを発表した。「私小出恵介の社会人としての自覚を欠いた行動により、相手方、ご家族の方、多数の関係各位の皆様、そして事務所の皆様に多大なご迷惑をおかけしました事を心よりお詫び申し上げます。また、これまで応援して下さった皆様に深い失望感を与えてしまいました事、そして皆様の信頼を傷つけてしまいましたことを重ねてお詫び申し上げます」と謝罪した。

 小出の今後について、アミューズは「この一年間、小出自身も話し合いを重ねた結果、彼が新たな環境で歩んでいくことを合意いたしました」と、事務所を離れて活動を継続していくとした。「18歳で小出が弊社に所属して以来、数々の作品において共に歩んでまいりましたが、改めてゼロからの出発となる小出恵介が、表現者として更なる可能性を切り拓(ひら)くことを弊社としましても応援していく所存です」。手塩にかけて育てた小出への親心を感じさせる言葉で、小出を送り出した。

 小出も「これからは新たな環境に身を置くことになりますが、初心に戻り、自らを律しながら色々な経験を積んで視野を広げ、少しずつ歩んで行ければと思っております」とコメントした。

 小出は、小出は昨年6月に写真週刊誌「フライデー」に、当時17歳の少女らと大坂市内のバーで飲酒した後、少女をホテルに連れ込んで関係を持ったと写真入りで報じられた。大阪府警少年課は府青少年健全育成条例違反の疑いで小出を書類送検した。所属事務所は同月、無期限活動停止にすると発表。その後、少女側との間で既に示談が成立していた。同少年課によると、少女との飲酒や不適切な関係についても捜査したが、強制的ではなかったとして、児童福祉法違反などの適用は見送っていた。小出は事件発覚後、謹慎していた。

 送検容疑は5月9日午前3時45分~午前4時5分ごろ、大阪市中央区のバーなどに、保護者の許可なく18歳未満の少女を連れ回した疑い。