24日に肺炎で亡くなった俳優山内賢さん(享年67)の通夜が25日、東京都杉並区永福1の8の1、築地本願寺和田堀廟所で営まれた。和泉雅子(64)舟木一夫(66)松原智恵子(66)、藤竜也(70)芦川いづみ(75)夫妻ら、約300人の弔問客が訪れ、日活時代の仲間たちも駆けつけた。

 60年代後半にヒット曲「二人の銀座」「東京ナイト」で山内さんとデュエットした和泉は「早すぎる。順番間違っちゃってるわよ。残念だけど、もう曲は封印ね」と、しのんだ。年下の舟木は「撮影所のルールは、すべて賢ちゃんに教わった」。松原も「数学を教わったりしていたの」と、兄貴分だった山内さんの人柄を明かした。

 喪主の妻敦子さん(56)は「まじめで、きちょうめんで、子どもたちにはヤマペディアと呼ばれるくらい、何でも物知りでした。こよいの通夜で、多くの方に愛されていたんだと実感して、胸がいっぱい。武蔵小山のお祭りが大好きだったので、ひつぎには、はんてんなどを入れました」と気丈に語った。

 戒名は「常慶院高岳賢尚居士(じょうけいいんこうがくけんしょうこじ)」。遺影には、02年ごろにNHK番組で登った剣岳での1枚が使われた。葬儀・告別式は今日26日午前10時30分から、同所で営まれる。