来年1月2日に7時間放送されるテレビ東京系新春ワイド時代劇「忠臣蔵~その義その愛」(午後4時)の制作会見が24日、都内で行われた。「忠臣蔵」を、討ち入り推進役となった堀部安兵衛の視点から描いたオリジナル物語。義を巡る大石内蔵助との葛藤、妻ほりの献身愛など多くの人間ドラマが盛り込まれた。

 堀部を演じる内野聖陽(43)とほり役の常盤貴子(39)、大石を演じる舘ひろし(61)らが意気込みを語った。

 内野は堀部を「一本気で真っすぐ。純粋がゆえにマグマのような男でいられる」とほれ込んだ。寒風吹きすさぶ中、溺れかけた子供を助けるシーンでは、「常盤さんから『私も一緒に裸になって飛び込もうか』と言われ、うれしかった。やっていれば視聴率も、そこだけ上がったのに」と笑わせ、息のあった夫婦ぶりも明かした。対する常盤は「今年、義と愛を描いたドラマを演じるのは偶然ではない」と神妙に話した。

 念願だった大石役を得た舘は「役に押しつぶされそう。プレッシャーと闘う毎日」と“らしからぬ”弱気発言。正座の練習に明け暮れており、「萬田さんの『飲みに行こう』の誘いに元気付けられている」と明かした。撮影は、12月中旬まで行われる。

 主題歌には、中島みゆきが作詞作曲した「走(そう)」が決まった。橋爪功、市川染五郎、萬田久子、板谷由夏も出席。