ムード歌謡の老舗バンド、ロス・インディオスが21日、東京・中野サンプラザで結成50周年記念ライブを行った。

 半世紀たって変わらず渋い声を響かせる棚橋静雄(73)は「小さなグループから始まり大きくなりました。長く付き合いさせていただいて、みなさんのおかげでここまで来ました」と感謝。「50周年が原点になって、新しい曲に懸けてこれからも頑張っていきます」と意気込むと新しく加わった9代目女性ボーカルのニーナ(28)を紹介。12年ぶりとなる新曲「黄昏のデュエット」(20日発売)をPRした。

 ロス・インディオスは1962年(昭37)にデビュー。79年に初代女性ボーカルとして初めてシルヴィアが加わり「別れても好きな人」で150万枚のミリオンセラーを達成する。

 その後は女性ボーカルが代々入れ替わり、今年から50周年を記念して9代目女性ボーカルNina(にーな=28)が加わった。

 棚橋は、「50周年を記念してどっか行きましょうか」と話すと福島など国内を回る構想も明かし、「社長はいつもメキシコとか行ってるのにね」と笑いを誘った。

 ゲストには、菅原洋一(78)伊東ゆかり(64)、5代目女性ボーカルを務めた桑江友子(52)らが出演。2部構成となったライブには約1500人のファンが集まり「コモエスタ赤坂」「コーヒールンバ」「別れても好きな人」など懐かしの曲、全23曲を披露した。

 初代女性ボーカルのシルヴィアさん(享年52)は2010年に肺がんのため亡くなった。昨年7月には約10年間8代目ボーカルとして務めたALICIAさん(享年38)が心筋梗塞のため死去した。