初期の喉頭がんを患っていた落語家林家木久扇(76)が27日、都内で日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時30分)の収録に復帰した。

 7月中旬にがんが判明して同19日の収録から休演して、入院せずに放射線治療を続け、今月19日に完治を報告。21日に埼玉県内の落語会に出演していた。

 この日、10月19、26日放送分の2回の大喜利に出演して、得意の「いやんばか~ん」を披露。司会の桂歌丸(78)から「歌って喉をやられちゃ大変だ」とストップをかけられた。

 収録後、会見した木久扇は「おかげさまで、元気に帰って来れました。早期発見の第2ステージで通院治療で抗がん剤を使わずに済んだ。原因はストレスと暴飲暴食。今日は番組のリズムの乗るのが難しかった。手を挙げられなかったり、引いちゃったりしたところがありました」と振り返った。

 司会の桂歌丸(78)は「最初に木久ちゃんが喉頭がんと聞いて、相当驚いた。酒は飲むけど、タバコをやらないからね。戻ってきて本当にうれしく思ってます。私も入院の前科があるけど、休んでるとテレビを見て不安になる。無理をしないで」。

 三遊亭円楽(64)は「やっとファミリーがそろった。(再来年の)50周年に向けて舞台袖には看護師、プロデューサーには健康保険証の写しとお薬手帳を渡して、AEDの練習を積んでるから大丈夫」と笑顔をみせた。