波乃久里子(69)中村勘九郎(32)七之助(31)兄弟らが28日、東京・台東区の西徳寺にある17代目と18代目の中村勘三郎さんの墓で追善となる新派公演(11月1~25日、東京・新橋演舞場)の成功を祈念した。

 「京舞」に近藤正臣、「鶴八鶴次郎」に柄本明が出演する。新派初登場の柄本は「18代目から亡くなる1年前に電話が来て、父(17代目)の二十七回忌追善に出てほしいと言われた。17代目とは面識もないからと答えると、『おれも出るんだからさ。出てよ』と言われた。亡くなったおふくろは新派のファンで、おれが『鶴八鶴次郎』の佐平をやると知ったら、殺されますよ。今は一生懸命にやるだけ」と話した。

 「京舞」のゲストコーナーには2人にゆかりの黒柳徹子、片岡仁左衛門、高橋恵子、青木功氏、江川卓氏、宮藤官九郎ら豪華な顔触れが日替わりで思い出を語る。七之助は「皆さん、お忙しい方なのに、出ていただけるのは本当にありがたい。ただ、(明石家)さんまさんがしゃべりすぎて、長くなるのが心配です」と話した。