米映画「グッドモーニング、ベトナム」(1987年)や「いまを生きる」(89年)などで知られる米人気俳優ロビン・ウィリアムズ氏が11日、カリフォルニア州サンフランシスコ近郊の自宅で死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。63歳だった。

 現地の警察が発表した。米メディアによると、うつ病を患っていた。

 「グッド・ウィル・ハンティング

 旅立ち」(97年)で98年にアカデミー賞助演男優賞を受賞した。「ガープの世界」(82年)や「レナードの朝」(90年)など数多くの映画に出演。シリアスな役だけでなく、テレビのコメディーショーでも活躍する幅の広さで知られた。

 51年シカゴ生まれ。一時アルコールや薬物の依存症にもなったが、その後立ち直った。

 オバマ米大統領は、ウィリアムズ氏が豊かな才能で「私たちを笑わせ、涙させた」と称賛する声明を発表した。

 警察の発表によると、妻が10日午後10時ごろ、ウィリアムズ氏の姿を自宅で確認した。11日正午前、「意識がなく、呼吸もしていない男性がいる」との通報で駆けつけた警察や消防が死亡を確認した。警察は窒息死とみている。