立川流の落語家立川志遊(たてかわ・しゆう=41)が6月に真打ちに昇進する。埼玉大中退後の91年に談志門下になり、真打ち昇進を目前にした07年8月15日に、肺結核で入院した。「3カ月前までさかのぼって、どういう会場でやったかまで聞かれて、精神的にもダメージを受けた」。入院生活は5カ月におよび、翌年1月に退院。「入院中に師匠から『まだ若い。焦らずに治せ』という手紙をもらった。うれしかったし、力づけられた」。

 昨年4月に一門会で高座復帰したが「不安が大きく、初高座に近い感じで、怖かった」。退院後も薬を飲み、治療が完全に終わったのは9月。直後に談志から「もうなってもいいんだよ」と真打ち昇進のお墨付きを得た。昇進披露落語会は6月6日に東京・銀座の中央会館で行う。「900人も入るので、志の輔師匠に『むちゃするな』と言われた。応援してくれるお客さんを呼んで、会場を自分のホームにしたい」。談志、志の輔、談春も出演。

 [2009年5月16日8時15分

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