歌手島谷ひとみ(29)が17日、故郷の広島・宮島町にある世界遺産の厳島神社でライブを行った。歌手デビューして10年の節目に「今から12年前に大きな夢と小さな荷物を抱えて故郷を飛び出した。こんなことが現実になるなんて…夢のようです」と瞳を潤ませた。連絡船から約1時間の倉橋島で育った島谷は、遠足や社会科見学で何度も同所を訪れた。そのたびに手を合わせ、歌手になる夢がかなうことを祈り続けた。この日は両親や姉夫婦、地元ファンら約1300人が見守る中、地元の民謡「音戸の舟唄」やヒット曲「亜麻色の髪の乙女」など17曲を披露。「また、来んさいね。また、来るけんね」。実家のある呉市では島谷を同市初の観光大使に指名。郷土が生んだ歌姫の凱旋(がいせん)ライブに花を添えた。

 [2009年10月18日9時53分

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