妻子ある俳優との不倫騒動で芸能活動を自粛していた、元Winkの鈴木早智子(41)が、初の自叙伝「負けじ魂」(光文社、11月6日発売)を出版し、芸能活動を再開することが24日、分かった。Wink結成前の苦労から、パートナーの相田翔子(40)への思い、アダルトDVDでヌードになったこと、そして不倫騒動などをつづっている。11月7日には、都内で発売記念イベントも行う予定。

 鈴木は今年6月、俳優津田英佑(39)との不倫が報じられ、週刊誌の取材に対し不倫を認めるような発言をしたこともあり、批判や騒動が広がった。その後、ブログで芸能活動を自粛すると宣言し、公の場には一切出ず、ブログの更新もやめた。関係者によると、鈴木は自粛中に気持ちを整理していく中、自分の思いをまとめたいと感じるようになり、執筆に至ったという。ピンチのたびに感じた「負けるもんか」という気持ちをタイトルに込め、7~9月の3カ月間で書き上げた。

 自分を「Winkの勝ち組、負け組で言えば、負け組」と語り、睡眠導入剤の過剰摂取で救急搬送されたこと、アダルトDVDでヌードになった経緯も赤裸々に書いた。

 津田との関係が不倫騒動に発展したのは、同じ信仰を持っていた関係だったことが原因だった。微妙な問題なのではっきりマスコミに説明ができなかったこと、津田から過去に「見ていてください、待っていてください」と言われたことがあったこともあり、取材に対してあいまいな返事をしてしまったこと、だとした。現在は「決して不倫関係だったわけではなく、今でも良き友人として、時々食事に行っている」と、良好な関係だと書いている。

 また、Wink時代のアイドルとしての苦労もつづった。5人しか観客がいなかった初期や、あまりの忙しさに逃げ出してしまったこともあったという。相田との不仲説もあったが「これほどケンカをしなかった2人も珍しい。最高のパートナー」だとした。活動再開の予定はないが、あくまでもWinkは活動停止中で「歌を忘れることなく生きていきたい」と決意をつづっている。

 鈴木は「デビューから22年、無我夢中でやってきましたが、この本をきっかけに振り返ると、いろんなことがありました。『歌が好き』な少女が、さまざまな経験をして大人の歌手になった。鈴木早智子という1人の女性の生き方を感じていただけるとうれしいです」とコメントした。

 [2010年10月25日9時3分

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