女優藤原紀香(39)が30日、都内で行われた主演ミュージカル「マルグリット」(来年3月11日初日、東京・赤坂ACTシアター)の制作発表で、生歌声を披露した。恋人役で共演するテノール歌手で俳優の田代万里生(26)のピアノ演奏に合わせて「チャイナ・ドール」を熱唱。「今の私の実力では簡単ではないけれど、ぜひ歌っていきたい」と誓うと、田代からは「前日まで3日間練習してきたんですが、音を取るだけで難しい歌ばかりなのに、紀香さんはもう明日が舞台初日でも立てるんじゃないかというぐらい、素晴らしい」と絶賛された。

 昨年の「ドロウジーシャペロン」、今年1月の「キャバレー」に続く、3年連続のミュージカルに「今の自分のレベルより高いものに挑戦したい性格。パッション(感情)のあふれる役と、心が奪い去られるような物語に、今からほれ込んでいます」。会見場に響き渡った歌声と、深紅のドレス姿には、生涯初めての悪役で共演する西城秀樹(55)が、思わず「ヒデキ、カンゲキ~!!」と、名フレーズを口にした。

 目下、オリジナルが公演されたロンドンから来日中のスタッフらと、けいこの日々だ。「ロンドン版を見て、ぜひやりたいと思った。音楽監督にしごかれています」と、充実した表情で話す。演出家に会うためにニューヨークへ渡るなど、真実の愛を貫く情熱的な女性歌手を演じるためには労を惜しまない。残り3カ月、準備のために全精力を傾けるつもりだ。

 [2010年12月1日9時20分

 紙面から]ソーシャルブックマーク