声優界の“アカデミー賞”、第5回声優アワード授賞式が5日、都内で行われ、日刊スポーツ「アニ★グラ」第1弾を担当した豊崎愛生(あき)が、主演女優賞とパーソナリティ賞の2冠を獲得した。人気アニメ「けいおん!」シリーズの主役・平沢唯役で圧倒的な支持を集め、文化放送デジタルラジオ「超!A&G+」の「豊崎愛生のおかえりらじお」(木曜午後10時30分)での活躍も認められた。昨年の新人女優賞から、大きくジャンプアップした。

 大トリで主演女優賞を受賞した豊崎は、深々と頭を下げた。

 豊崎

 このようなすてきなステージに立たせていただくことが、おこがましいと思いまして。絵を描く人、音を作る人、その中で声を演じる人…みなさんと一緒にアニメを作る一員と思っております。一緒に作らせていただいた方たちの代表として立たせていただいていますので…みなさん、おめでとうございます。

 昨年の活躍は出色だった。女子中高生にバンドブームを巻き起こすなど、社会現象化している「けいおん!」では、演技はもちろんアニメ内のユニット、放課後ティータイムで発売したCDが、キャラクター名義としては史上初のオリコン1位を獲得。また武道館公演も成し遂げた、4人組ユニット、スフィアでの音楽活動も順調だった。

 選考委員会の講評でも「キャラクターと声優が一体となった活躍は、声優の活動範囲拡大を印象づけた」と絶賛された。