落語協会(柳家小三治会長)の理事会が15日、都内で行われ、来春に春風亭一之輔(33)を、来秋には古今亭朝太(36)古今亭菊六(32)を抜てきで真打ちに昇進させることを決めた。

 一之輔は日大卒業後、01年一朝門下に入り、10年度NHK新人演芸大賞を受賞し、21人抜き昇進となる。朝太は98年に志ん朝最後の弟子となり、その死後は志ん五門下に移り、志ん五が昨年亡くなったため、現在は志ん橋門下で、8人抜きとなる。菊六は学習院大卒業後、02年円菊門下に入り、09年度NHK新人演芸大賞を受賞し、28人抜きの大抜てきとなる。

 昨年会長に就任した小三治会長は常々、力のある若手の抜てきを掲げ、自らも二つ目の高座を聴いて回っていた。今回の3人は「ずばぬけていた」ことからの抜てきとなった。過去には志ん朝と春風亭小朝が36人抜き、最近では00年に柳家喬太郎が12人抜きで昇進している。